福津で生まれた新しいお店を紹介するシリーズ「おいしい福津みつけ隊」。今回は、川のほとりに佇むカフェ「Piilo(ピーロ)」を訪ねました。
福津市の川のほとり。緑に囲まれた静かな場所に佇む「Piilo(ピーロ)」は、心地よい空間のカフェ、雑貨やおやつの販売に加えアートなど感性に触れる時間を大切にしている複合カフェです。

Piiloテラス席
店内やテラス席からは、川と木々が織りなす穏やかな景色が広がり、テラス席ではペットと一緒に過ごすこともできます。

Piilo外観
外からは中の様子が見えにくい佇まいですが

Piilo内観
奥へと進むと、外観からは想像できない、やさしく開かれた空間が広がります。

「Piilo(ピーロ)」という店名はフィンランド語で「隠れ家」や「心が休まる場所」という意味です。
オープンまでの道のり

「藍昊堂(あおぞらどう)」(写真提供:Piilo様)
オーナーの矢野さんは、2013年から北九州市小倉北区の旦過市場でおやつ店「藍昊堂(あおぞらどう)」を営んできました。

小劇場「スタヂオタンガ」(写真提供:Piilo様)
また、旦過市場内にあった築90年ほどの建物を自分自身でリノベーションし「旦過市場の歴史をつなぐ」ことをテーマに小劇場「スタヂオタンガ」を運営し、旦過市場の物語を地元劇団の作家さんたちとともに創作・上演したり、イベント等を行ってきました。

このような取り組みを重ねながら福津へ拠点を移す中で、矢野さんは「誰かの暮らしにそっと寄り添う存在でありたい」と感じるようになり、食だけでなく、衣・食・住の“暮らし”を大切にする場所を思い描くようになりました。

Piilo店内の様子
Piiloは商品だけでなく、空間や過ごし方そのものが、日常に彩りを添える存在でありたいという思いから「暮らしを彩る」をテーマに運営しています。

2020年当時の様子(写真提供:Piilo様)
オーナーの矢野さんとこの場所(現Piilo)との出会いは、2020年5月。当時、2店舗目を構想していた矢野さんが偶然通りかかった福津市の川沿いのこの土地にふと心を奪われたことがきっかけでした。一度は通り過ぎたものの、どうしても気になり引き返し、その場に立った瞬間に感じた空気感が「ここだ」と確信させたそうです。

2021年仮設オープン時のPiilo(写真提供:Piilo様)
しかし、2店舗目の計画は決して順調ではなく、2021年に仮設オープンするものの、2022年に小倉旦過の本店が火災に見舞われるなど、思うように進まない時期もありました。
ついにグランドオープン

そして約5年の時間を経て、2025年7月にPiiloはようやくグランドオープンを迎えました。

Piiloカフェスペース
併設するカフェスペースでは、ドリンクやおやつに加え、ランチも楽しめます。

ランチ「ポタージュセット」
素材本来の良さを大切にし、調味料の多くも手作りです。

ランチ「スパイスカレー」(写真提供:Piilo様)
スパイスカレーは人気のランチメニューのひとつです。

ドリンク「柚子ジンジャー(ホット)」 デザート「チーズまんじゅう(アーモンド塩キャラメル)
今回、思わずデザートドリンクまで注文し気づけばペロリと完食してしまいました。

Piiloメニュー(2026.1.13時点)
子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまでほっとする味わいのメニューです。

併設の雑貨店「Sateenkaari(サティーンカーリ)」は、フィンランド語で「虹」という意味です。

作り手のぬくもりを感じるアイテムが並び、暮らしに小さな幸せを運んでくれます。

音楽会の様子(写真提供:Piilo様)
Piiloでは、ワークショップや音楽会などのイベントも開催されています。

ワークショップの様子(写真提供:Piilo様)
「作家さんやヨガ講師など皆さんが、感性を研ぎ澄ましたり、自分の可能性を試せる場所にしたい。」と語る矢野さん。
今後の展望

今後は、これまで矢野さんが長年取り組んできた「ラインアート(線画)」のアーティストという背景を原点に、アートに触れる機会を増やし、作品をカレンダーなどの形にしていく構想もあるそうです。

こぶたのプリン(写真提供:Piilo様)
また、おやつづくりでは地元の食材も積極的に取り入れていく予定です。
最後に、川と緑に包まれたPiiloは、特別なことをしなくても、ただそこにいるだけで心がほどける場所です。

Piilo店内の様子
福津の川のほとりに佇むカフェPiiloでほっと落ち着く、自分らしい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
Piilo(ピーロ)
〈住所〉福岡県福津市西福間2-20-7
〈営業時間〉10:00〜18:00
〈定休日〉水曜日
※テラス席のみペット同伴OK
「Piilo」公式インスタグラム
